戦いすんで日が暮れても

まもなく70代に突入するおばさんの本音

背筋伸ばして顔を上げて

確か去年の今頃‥そう9月18日。
3月で3年半の契約を終えて週に2日だけワクチン会場で任されていた集計やデータ管理の仕事も終了という頃。
私を気に入ってくれていた前の職場の上司から半年経ったら再雇用できるから是非、応募するようにと言われ形ばかりの履歴書を提出した。
てっきりすんなり採用になるものだと信じていい気になっていた。
ところが!届いた封書の中には不採用の三文字…正直、落ち込んだ。
上司たちに持ち上げられて一生懸命働いた自負があった。そして何よりショックだったのは、同期の1人で何度も管理者から注意を受けていた1人が同時に履歴書を出し採用になったことだった。後で分かったことだが彼女には別のリーダーからお誘いがあったらしい。
いい歳をして天狗になって結局、出る釘は打たれるのだ…そう思うと自分が恥ずかしかった。
どこかで「私を必要としているのでしょう?」と自惚れてはいなかったか?驕り高ぶりは罪だと自分に言い聞かせていたはずなのに…やっぱり人間だなぁ。


そんなモヤモヤした思いを誰に話すこともできず、さりとてどう一歩を踏み出したら良いのか悶々としている自分がいた。どこかで断ち切らなければと思い立ったのがピアス。


珍しくもないおしゃれ。
だからこそなんとなく開けたじゃつまらないし‥そうだ!70歳なったら記念にピアスホールを開けようなんて考えていた。


でもちょっと自信を無くした自分の気持ちをすっきりしたくて皮膚科に予約を入れた。


その日のSNSにはこう記した。
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70歳になったら記念にピアス‥と思ってたんだけど
今年に入っていろんな変化があって人工股関節の手術も受けて自分なりに手放さなければならないことも受け入れる時なのかも‥なんて考える今日この頃。
背筋伸ばして顔上げて。
5年前倒しでファーストピアス。
皮膚科の女医さん曰く
「早めて正解!5年多く楽しめますよ。」って
ほろっときちゃいました。
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それから間もなく登録した派遣会社から連絡があり、今の会社の契約社員になった。
自分でも願っていた職種だったので辛いなどと思うこともなく働き続けている。こんなおばあちゃんを目一杯働かせてくれていることに感謝でいっぱいだ。そう‥あれから一年。
わたしは背筋伸ばして顔を上げて生きている


昭和の力

アメリカから戻ってすぐに仕事が始まった。
新しいプロジェクトも始動前の準備段階で私は新しく入社する18名分の研修準備だけをしていたので楽だった。


 そして今…覚悟はしていたけど戦争のような忙しさ。といっても「私は忙しい」オーラを出さぬよう新人さんたちに何を相談されてもゆとりを見せるフリ。
そしてその新人さんたち、なかなか飲み込みも早く人選をしてくれた派遣会社にも感謝。ところが!
数日すると突発休続出。それも若い人ばかり。
希望休は気持ちよく受け入れているのになぜこんなにも簡単に休む?
体調が悪い、頭が痛い、お腹が痛い、膝が痛い(これはなかった)と言われたら「お大事に」としか言えない。
 果てはジンマシンが出た!だの、歯を抜いたら痛かった、喉が痛いなどよくまあ、毎日、色んな理由で電話してくること。
みな、1人のおばちゃんの除き、20代ばかり。


 派遣会社を通して続ける意志はあるのか、確認してもらったところ続けたいんだって!
オイオイ…本当なのかい?


 私ははずっと自営業で生きてきたし、その後のパート勤めでも有給と忌引き以外で休みをもらったことはない。これが昭和の力?今は違うんだよね。根性論はもちろんタブー。ましてや体調不良を理由に休んでいる人を批判などしたらとんでもないことになる。それも合点承知の介!
でも敢えて言わせてもらおう。
喉が痛いならタバコなど吸うな!
ジンマシンが2週間も続くなら病院へ行け!

責めはしないよ、責めたってしょうがない。
でもね、そのうち居場所がなくなるからね。信用されない、信頼されない人生は、結構虚しいと思うけどね、昭和の世代から見ると…。
今日も休まず出社する昭和の世代の仕事ぶりを見ながら感謝しかない。
明日から三連休。ゆっくり体を休めてね。

時差ぼけなんてこわくない

 帰国してから1週間。


インディアナポリスを出てからほぼ26時間かけて金曜日の夜遅くに帰宅。月曜日には出社の予定だったので時差ボケ対策をしっかりしなければ、と考えていた。
 今までの経験からアメリカに着いた時より帰国後がきつい。世界で活躍するスポーツ選手はどうやっているのか‥色々と情報を集めた。
宣伝広告に踊らされず‥と思っても次々とスマホにはサプリメントの宣伝が出てくる。


 とりあえず帰りの飛行機では時計アプリで日本は何時ごろと確認しながらしっかりと眠ることを心がけた。まとめて寝られたのは13時間近くの飛行時間のうち3時間程度だったけれどそれでもできるだけ目を瞑り脳を休ませるようにした。以前はついつい映画を観てすごしてしまっていた。が!今やサブスクで映画やドラマ、見放題の時代だ。暗くなったらリラックスモードの音楽を聴きながら過ごした。


 羽田空港で国内線に乗り換え。神奈川に住む娘が孫を連れて空港まで会いに来てくれた。荷物の受け取りで時間がかかり、わずかな時間しか会えなかったが久しぶりに会う1歳の孫のおしゃべりが可愛かった。
結局、滑走路のラッシュアワーということで大幅に出発が遅れ、迎えにきてくれた夫の車で帰宅したのは夜の10時。


 荷物をほどくのは明日ということでさっさとベッドに入る。
案の定、朝早く目が覚めたので愛犬と散歩し、荷解き。少し頭がぼーっとしたが、とにかく動く。家事もこなす。どうしても辛くなったらタイマーをかけて30分だけ横になる。
 結局、あっというまに1日のタイムスケジュールを通常モードにしているうちになんとか乗り越えた。


 心配だった会社での業務も新しいプロジェクトの準備段階ということで溜まっていたメールや資料に目を通すだけだったので乗り切った。


 そして1週間‥仕事も今のところ順調に進んでいる。送り出してくれた夫、会社の仲間たち。感謝しています、ありがとう。