戦いすんで日が暮れても

まもなく70代に突入するおばさんの本音

ふ〜ん、いまどき?

 アメリカから日本へ娘宅を離れてから自宅到着まで26時間。


木曜の夜に帰宅してから今日の仕事1日目を想定して時差ボケ対策を講じた。今までになく順調にきたと喜んでいるのも束の間。


 おとといから喉が痛い。
寝たと思ったら何度も目が覚める。熱はないが久しぶりの風邪か、それともやはり脳の状態はジェットラグ状態だったのか。


こうなったら是が非でも治してみせると意気込んで薬に頼る。ちっとも意気込んでない。


 ま、なんとか頭はふらふらするが職場復帰1日目。
「おかえりなさ〜い。」と同僚がハグしてくれる。


 新しいプロジェクトが発足して来月から本格的に稼働する。こんな契約社員のおばちゃんがチームリーダーの一人として名を連ねるなんていいのか?
違う部署からのメンバーも加わって初顔合わせ。
 これからチームワークで仕事をこなしていかなければ‥という思いでどっさりある資料に目を通していた。


 ふと振り返ると60代男性職員と打ち合わせしている若い職員。
60代男性は椅子に座り、若者は立っている。
んんんんん?
おい、おい。若者よ。君の手はポケットに入ってるではないか。一人で突っ立っているならカッコイイと言ってもあげよう。
しかしだ!!君は今、仕事の打ち合わせをしているのだよ。
あぁ、いつのまにかパワハラだとか、モラハラだとかでその辺りの注意をしなくなったのか。
 ふ〜ん、いまどきなのね。こんなことで目くじら立てても仕方ないのかも。いやいや、まだ、今日が私にとっての初日。中身は案外イイやつかも知れぬ。
チームワーク、チームワーク。


そんなことを思いながら1日の仕事を終えた。

Chicago O'Hare International Airport

帰国前日のもの思い

夜の8時過ぎ。まだ明るい。

いよいよ明日、娘宅を発ってシカゴに向かう。

家の周りをちょっとだけぶらぶらと。庭に野うさぎがいた。カーディナルやブルージェイを何度も見られてそんな時はホッとする。


およそ3週間の滞在。娘も昨年、仕事を始めた。そんな忙しさの中、休みの日には必ずプランを立てて思い出を作ってくれた。


私は日本にいる時に比べ、時間はたっぷりあるし色々考えてしまって良いような悪いような。


良かったのは、隠居暮らしになるってこういうことかとわかった気になっている。

これは恐ろしい!やっぱりせっかく手に入れたフルタイムの仕事、楽しみつつ「いて欲しい」という仕事ぶりを発揮しなければと思いを新たにした。

そのためにも健康でいたい!


では、悪いような‥とは何か。

愚痴っぽい、人のアラを探す‥そして太る(笑)


なので帰国前日の今夜は楽しかったこと、感謝したいことを並べながら眠りにつこうと思う。


毎日のように孫とプールで遊び‥ゲームをして。そう、今回の渡米の目的は孫の夏休み、一緒に遊ぶことだった。

何より小さかった孫がしっかりと成長して買い物の時などは分かりやすい英語に直してくれてまるで通訳(笑)助けられた。

ウッ!..マズい。泣けてきた!


さてと!

スーツケース1つとバックパックだけできたのでこれで帰るつもりだったのだけれど‥やっぱりダッフルバックひとつ増やして帰るわ。

古き良きアメリカ

始めにこの言葉をタイトルにするにあたり、正直「書いていいのかなぁ。」と少し躊躇した。

歳のせいなのか、何度か訪れるうちに私の見方が変わったせいなのか‥。

とりあえず3日ほど前に心優しき婿殿が準備してくれたキャンプへと出掛け、日曜日の今日帰宅した。


元々、日本でも子育て時代キャンプにはまり、子育てが終わったらソロキャンパーになってのんびりと出掛けたいものだと妄想していた時期もあった。


が、こちらのキャンプ事情は全く違う。どでかいトレーラーをダブルキャブで引っ張りキャンピングサイトにドン!娘のところのも大きいと思って見ていたが上には上、大型バス並の自走車もある。

家一軒買えるのだそうで実際、娘家族が住む家もそういう老夫婦が売りに出し今は家を持たず、アメリカ中を回っているとのこと。


と、それはさておき。

婿殿のトレーラーの中はベッドがダブル、シングルが4つ、オーブンからレンジ、シャワー、トイレ、55インチほどのテレビは2台外で楽しむグリルと呆れるほど。

ほんと、あきれた。

ヘタなホテルより広くて立派。なによりなぜにこんな設備でガソリン垂れ流して家を離れるのだ!

あぁ、私の知っているアウトドアはどこへ行ったのだ。

汚れ物はできるだけ出さないように工夫し、不便さの中で自然の美しさ、楽しさを味わったのではなかったか。

四姉妹の中でも1番、自然を愛で小さな生き物にも心躍らせた子だったのに‥。

こんなことを言ってるとただのぼやきだね。

アメリカにだって自然の大切さやエコについて訴えている人たち、団体はいる‥だろう。私の狭い視野ではうまく説明できない。

ただ、日本で話題にしていることが世界中で話題になっているとは限らないのは確かだ。


ま、そんなことを色々思い巡らしていた3日間だった。

そして昨日、stormの予報だったのが一転、晴れ渡った清々しい日になったので近くのart village に出かけた。古き良き時代を思わせる観光地なんだけど。純粋に楽しかったね。

1956年生まれの私としてはアメリカドラマ、名犬ラッシーは憧れだった。でもこの歳になるとわかる。『古き良きアメリカ』というのは現実には表も裏もあるということ。

古き良き時代は日本にしてもアメリカにしても新しき良き時代になって欲しいと切に願う。